動物愛護センターなど行政に引取られた犬の数は令和4年度で22,392。そのうち2,434頭が殺処分となっています。この数字はあくまでも行政が把握している数字です。私が参加しているケンの家には、直接飼い主から引取り依頼が入ることが頻繁にあります。このような民間ボランティアの数字を含めたら、さらに大きくなるでしょう。手放す理由は様々です。コロナ禍で犬を迎えたが忙しくなり飼えなくなった、家庭環境の変化により飼えなくなった、犬が病気がちなので手放したい、かわいくないので違う子を飼いたい。命を預かることの意味を問いたくなる話ばかりです。
そんな理由で手放されたケンの家の子たちは人間を恨むようなそぶりも見せず、それどころか、関わる人たちに癒しと勇気を与えてくれます。そしてそれがさも自らの使命だったかのごとく短い命をまっとうしていきます。そんな子たちが生きた証を残したいのです。
ちっちゃな保護犬支援団体「一般社団法人ケンの家」は、横浜にて2002年から活動中。専従者なし、オールボランティアといった点に加え、シニアや疾患がある子を率先して迎えているのが特徴。それゆえ短命の子が少なくなく、里子に出られる子も限られている。そんな子たちが日々楽しく、穏やかに最期を迎えられるように運営されているホスピスのような団体
支援
シニアや疾患がある子はどうしても医療費がかさみます。食費なども同様です。そのため、経済面で支援活動をバックアップしています。READY FOR「マンスリーサポーター」の立ち上げもそのひとつです。クラウドファンディングの仕組みを利用しつつ、毎月たくさんの方からご支援いただいております。
告知・広報
保護犬支援団体にとってホームページやSNSを利用した情報発信は大切です。どのような団体なのかを知っていただくことで、ボランティアさんの募集や支援も募れますし、またメディアからの取材依頼なども入ってきます。もちろんシェルターでの活動が中心ではありますが、持続性といった点からもこのような後方支援は必要です。
イベント
リアル、ネットそれぞれでイベントを開催します。リアルでは、保護犬活動に精励されている女優の浅田美代子さんをお招きして定期的にトークイベントを開催しています。ネットでは、チャリティTシャツプロジェクトやマンスリーサポーター様とのオフ会などを実施しました。今後もいくつか開催予定ですので、個人様、法人様問わず、ご支援、ご協賛いただけますと幸いです。
つながり
私のつたない経験やノウハウが、少しでも皆さまの活動に役立つのであれば喜んで情報共有いたします。また、私のつたなさや力不足を少しでもおぎなってくださる方がいらっしゃるのであれば、どんなことでも構いません。ご連絡いただければうれしいです。営利だけを追求しない「ボランティア活動」ならではのつながりを大切にしたいと思っています。