ワークアウト~思考の連鎖

昨年11月から #カラダ再生プロジェクト と銘打ち、ワークアウトを再開させて3カ月。

4年のブランクゆえ復活の道のりは遠いだろうと思っていましたが、案外なんとかなっているような感じもあって思ったより悪くなく。
マッスルメモリーってこういうこと?と考えつつ、トレーニングに励んでいます。

そんなこんなで先日、140kg後輩トレーナーと合同トレを行ったのですが、そこでガツン!とやられたわけで。

後輩曰く「フォームがなっとらん」。

いや、オレ、フォームめちゃくちゃ自信あるんだけど、と抵抗するも140kgの前ではむなしく、フォーム矯正の道【ベンチプレス編】を歩むことに。

パーソナル指導にあたるため一般ジムは利用できず、レンタルジムでみっちりと指導を受けてきました。

肩前面が思いっきり稼働しており、それはそれで仕方ないにせよ、主動筋たる胸よりも使っているらしい(無自覚ゆえ他人事)。
うーん、それなりに対応してきたはずなんだけどなぁとこぼしながら、「あっやっぱり肩使っているわ」と最終的には納得せざるを得ないセッションでした。すぐに気づかせてくれた後輩のスキルに感服。素晴らしい。

ということで、しばらくは20Kgシャフトだけでのベンチプレスとなりそうで、これはこれで恥ずかしいのだが仕方ない。再生への道のりは険しいほうが楽しい!と鼓舞しつつ、他人の目は気にせず、エアベンチ、シャフトオンリーベンチに励もうではないか!と心新たに誓った次第。

でここからの話が面白く…後輩とご飯を食べつつ話したこと。

ちょっとした筋トレブームと言われつつも、筋肥大や筋力向上を目的としたトレーニングにおいて、正しくできている人が多くない現実をどうとらえるのか。ひと昔前と違い、今やネット上は情報で溢れかえっているにも関わらず、なぜ正しい情報にたどり着けないのか。正しい情報を選別できないのか。

いったんの結論としては、背景やプロセスをすっ飛ばしているのでは?に至り、ご飯を食べ終えました。

たしかに、すでにマッチョな人が「Aは最高のトレーニングです!」と動画配信で語ったところで、マッチョにはマッチョに至るまでの長い道のりがある。一朝一夕は叶わぬプロセス。その道のりを辿ったマッチョだからこそAは価値あるものだと言える。
そこをすっ飛ばして、初心者トレーニーがAをやったところで、そこから得られる効果はいかほどのものか、容易に想像がつく。

この背景やプロセスのすっ飛ばしは、思考停止とも言える。「〇〇ですぐに億万長者になれる」の発想と、根っこは変わらないのではないか?
AをやればBになるといった単純な思考。シングルループ学習にすらならない。

前提や背景を疑わず、やめられない、とまらない。批判的(クリティカル)に物事を透徹できないため、仮説検証プロセスが機能しない。

総じてこれはトレーニングに限ったことでなく、たぶん日々の生活での思考様式そのものがすべてそうであり、それが単に筋トレで出現しただけではないかと。よって、すべてが日常ゆえ自らのアクションに疑問の持ちようもなく、ある意味とてもまじめに背景やプロセスをすっ飛ばす。

これは受け手側のみの問題でなく、タイパ、コスパが叫ばれて久しい時代に手っ取り早い情報がもてはやされる側面もあるんでしょうね。共犯関係にある送り手と受け手。

いろいろと考えさせられる、まさにワークアウトでした。

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