教材開発はプロジェクト

紙のテキストが中心の教材は、とかく編集の延長線上で語られがちだ。ゆえに、その開発工程もクリエイティブな文脈のみでとらえられてしまう。私の経験上、書籍や雑誌編集に比べ、教材開発のコストは(多いほうに)一桁違うのが相場だった。当然プロモーションも桁違いとなり、ローンチの遅れは許されない。いつもキリキリと胃が痛むような状況でマネジメントしていたことを思い出す。

一冊の書籍ならば、担当者の熱意と根性でなんとかならないこともない。しかし、複数巻からなり、さらには映像コンテンツもあるパッケージ教材では頑張りだけではどうにもならない。

そこで、日本のお家芸「製造業」に学べ!とばかりにプロジェクトマネジメントによる工程管理を取り入れたりもした。さらには教育のPDCAサイクルとも言うべき、インストラクショナルデザイン/IDのADDIEモデルへとたどり着いた(同様にIDには、マーケティングのAIDMAやAISASモデルに相当するARCSモデルが存在する)。

良質かつ均質な教材、コースウェア、プログラムをいかにコンスタントに数多く開発できるか。
仕組みを作る必要があった。